中学受験に向けて

幼児期から実践!子どもの集中力を高めるコツ6選

集中力は、特定の事柄に注意を向ける状態を維持する能力です。

子どもの頃から「集中しなさい!」「集中力が大事!」「集中するためには…」と散々言われてきた人が多いのではないでしょうか。

集中して勉強・仕事できた方がいいけど、なかなか毎日何事にも集中して取り組むことは難しいですよね。

わかっちゃいるけど、ずっと集中するのって難しいですよね。

また、子どもにも頭ごなしに「集中しなさい」と言う以外に、どのように集中させたらいいのか、悩んでいる保護者の方も多いかもしれませんね。

自分が集中力を維持する以上に、子どもに集中力を維持させるのって難しい…。

本日は、多くの小学生の勉強に携わってきた私が、現在5歳の我が子に実践している集中力を高めるための取り組みを紹介していきます。

【問題選定編】【勉強する環境編】に分けて、紹介しています。

集中力を高めるコツ【問題選定編】

あらかじめ勉強量を提示する

終わりが見えないことはつらいです。

今日は、◯ページ解こうね、など、最初に提示することによって、終わりが分かるようにすると良いでしょう◎

また、なるべく毎日同じ量が好ましいです。

幼児期では「いつもと同じ」ということは、子どもの心の安心に繋がっています。

勉強量に関しては、未就学児の場合は、勉強が終わった後に「あともうちょっと、できそうだなぁ〜」と感じる量に調整してあげることが、集中して問題を解ける量に近づくと思います。

私の肌感覚の目安の時間でいうと、3歳は5分、4歳は5分〜10分、5歳は15分〜30分、6歳は30分程度がいいのではと感じています。

この目安の時間が「あともうちょっとできそうだなぁ〜」と思えるとベストということになります。

しかし、集中できる時間には個人差があるため、保護者の方が、まずはお子様に合った時間で調整し、目安の時間になるよう伸ばしていくのがいいと思います。

目安はあくまで目安です。
お子さんの状況を見て、時間を調整するのがGOOD!
「勉強って楽しい」と思い、継続できるのが一番の目的です。

短い時間で終わらせられるよう誘導する。

これらの記事でも紹介している通り、勉強時間はさっと終わらせた方が良いです。

「勉強量を少なくしましょう。」と言っているのではなく、10分で終わる内容を30分かけてはいけないということです。

子どもは悪気がなくても、目に入ったものに気を取られたり、ぱっと思い出したことを喋りたくなってしまいます。

このような状態になったとき、保護者がスマートに勉強に戻す必要があります。

30分以内の勉強では休憩を取る必要はありません。

パッとやって、パッと終わらせることが鉄則です。

未就学児では、自分で意識できることではないため、保護者が誘導できるといいですね。

苦手より得意を伸ばすような勉強内容にする

未就学児の場合、勉強内容は親が決めていることが多いのではないでしょうか。

勉強内容は、苦手な分野より得意な分野を選んであげましょう。

苦手なことばかりするのは、大人でもつらいですよね。

お子様に苦手分野があると、気になり、克服したくなるのが親心です。

しかし、苦手なことばかりやらせて「勉強って楽しくない!」と勉強することを嫌がってしまっては、本末転倒です。

子どもは「ちょっと頑張ったらできた!」という経験が大好きで、集中しやすくなります。

「ちょっと頑張ったらできる」問題や分野を選定し、できたら褒めるを繰り返して、集中して問題を解く経験値を上げていきたいです。

「じゃあ、苦手は苦手のまま!?」と不安に思う親御さんもいると思いますが、安心してください。

幼児期や小学校低学年までの学習内容で苦手な単元があっても、「時間が解決」してくれることが多いです。

我が子は、3歳のとき点つなぎの分野の問題ができず、泣きながらやっていましたが、1年後はケロっとできるようになっていました。

この1年間で、たくさんお絵描き・文字や数字を書き、数字がスラスラと読めるようになり、筆圧が濃くなり、様々な要素が複合し、点つなぎができるようになったのです。

簡単な問題を早く解ける練習をする。

勉強することに慣れてきて、子どもが嫌がらなければ、簡単な問題は時間を測り早く解く練習をすることをおすすめします。

早く解こうと思うと、短時間でグッと集中して問題を解くことになります。

受験では、試験時間内に問題を解けることが合否の鍵を握ることとなります。

時間を測りながら勉強すると、解くのにかかる所要時間を気にするようになります。

ゲーム感覚で始めると子どもも楽しく取り組めると思います。

集中力を高めるコツ【環境編】

机と椅子の高さが合っているか

勉強する時の姿勢の良さは集中力を高めるだけでなく、疲労のしにくさにも繋がります。

姿勢を良くするためには、机と椅子の高さが合っているが条件となります。

座った時、良い姿勢となるかどうかのチェックポイントは以下の通りです。

良い姿勢チェック

①ひざ、腰、腕の3つの角度が90度になっている。
②机と足の空間に余裕があり、太腿が自由に動かせる。
③足の裏全体が床(または足台)に着いている

これらの条件が合うと、子どもにピッタリな机と椅子ということになります。

そうでないと、姿勢が悪くなり、注意力が散漫になりがちになります。

子どもは身長が伸びやすいため、椅子や足台の調整できる椅子がおすすめです。

我が家ではこのような椅子を使っています。年齢・身長に応じて、足の位置を調整できるので、重宝しています。

目に見えるところがキレイかどうか

身の回りを綺麗にしておくことは、集中力を高めるための重要な観点となります。

周りが見た目や騒音でガチャガチャ・ガヤガヤしていたら、落ち着いて勉強できません。

勉強するときは、目に見える箇所は清潔さを保っておきましょう。

「部屋の綺麗さは、心の余裕」「デスクトップの乱れは心の乱れ」という言葉は大切にしています。

例えば、勉強する場所はおもちゃやゲームが見えないようにする、机には落書きをしない、消しゴムのカスが溜まってきたらこまめに捨てるなどです。

文具が使いやすいか、年齢と合ったものを使っているか

例えば、幼児にシャーペンを渡しても握る力加減が分からず、上手に字が書けず、芯を頻繁に折ってしまうことが予想されます。

幼児には、太くて筆圧の濃い「幼児用」とされている鉛筆を選ぶことをおすすめします。

消しゴムは、消しやすさ重視で選ぶといいです。

小学生になり、授業が始まり意外にも「消しゴムが使えない!」という子が多いそうです。

消しゴムが上手に使えないと、ノートが汚くなってしまったり、消している最中にノートやワークがぐちゃっとなりしわしわになってしまったり、消し切れていない文字の上に文字を書いてしまい、綺麗な字が書けなかったりしてしまいます。

このような事象は、勉強へのモチベーションを下げてしまい、集中力低下に繋がります。

ノートがしわくちゃになったら、テンションダダ下がりです。

幼児の間に消しやすい消しゴムを使い、消しゴムを使う練習をしておくといいです。

鉛筆・消しゴムの他にも、クレヨンやノート等の文具は年齢に合ったものを選んであげてください。

まとめ

子どもの集中力の高め方のコツでした。

「これ、使えそうだな!」と思ったものがあれば実践してもらえたら嬉しいです。

集中力問題は、大人も子どもも永遠のテーマのものですが、子どもに関しては親がコントロールできるところは、していきたいですね。

ABOUT ME
紺野 はるか
学習塾運営をする2児の母によるブログ。「少しの手間と時間とお金と意識で子育てはもっと楽しくなる、子どもはもっと賢くなる!」をモットーに、実体験をもとに、主に未就学児~中学生までの勉強に関するお話を綴っていきます。誰かの参考になることがあれば嬉しいです。