育児の担当は自動的に母!?
なんとなく、育児の担当は母になりがちです。ほんと不思議です(笑)
私も主人もフルタイムの正社員。仕事内容に違いはあるものの、勤務時間も同じ、仕事の責任もほぼ同等です。
しかし、私の周り調べにはなりますが、子どもが風邪をひけば、仕事を早退して迎えに行くのは母、仕事を休み有休がなくなっていくのは母、子どもの保育園や習い事のスケジュール管理や準備は母等、母親に育児が偏りがちになります。
我が家も例外ではありません。(※決して愚痴ではありません。)
その一方で、働く女性が増えている今、育児をする父が増えてもいいと激しく思うのです。
今回はお父さんの育児参加の効果や、具体的な参加場面を紹介していきます。世の中のお父さんは、ぜひ熟読お願いします!!!
幼少期に、お父さんが育児に参加すると…!?その効果
コネチカット大学の学者の研究結果によると、特に幼少期の多くをお父さんと過ごすと、子どもの性格や気質に大きな影響を与える結果となったということなのです。具体的には、下記のような効果があるそうです。
・言語能力が高い
・学校の成績が良い、学力が高い
・自己肯定感が高い
・肥満になりにくい
・うつや不安症になりにくい
・学校でズル休みをしない
たくさん嬉しい効果があります。
では、具体的にどのような場面でお父さんは育児に参加するといいのでしょうか。詳しく説明していきます。
推奨!お父さんの育児の参加場面
絵本の読み聞かせ。お母さんの読み聞かせに比べ効果3倍
ハーバード大学の研究チームは、本の読み手が母親の場合と父親の場合に分けて、それぞれが子どもに与える影響を研究しました。
研究によると、父親の読み聞かせによって、子どもの想像力や語彙力において、より良い効果があるとの結果が出ました。
理由として考えられることは、①特別感、②安心感、③想像力を育てる、これらの3点です。
特別感がある
子どもながらに「お父さんは仕事で忙しいから、普段は家にいない。」と思っているものです。
絵本の読み聞かせも、主にお母さんが行う家庭が多いのでないでしょうか。
その状態で、お父さんがゆったり絵本の読み聞かせを行うと「仕事が忙しいのに、お父さんは僕と一緒に絵本を読んでくれている」と子どもは父親の愛情を感じられます。
安心感がある
父親が読み聞かせを行う方が、子どもが物語に入り込みやすい傾向があるそうです。
お父さんの方が、その時の状況によって声色を変えたり、感情を入れて絵本を読むことが得意なんだそうです。
また、オバケや鬼の出てくる怖い話があったとしても、頼もしいお父さんが読めば、「大丈夫!怖くない!」という気持ちになることも考えられます。
想像力を育てる
絵本を読み聞かせる際、お母さんは、具体的な声かけを、お父さんは、抽象的な声かけをする傾向にあります。
例えば、お母さんは「何色の車があった?」「犬さんは何匹出てきた?」等、具体的な質問をします。これは、普段の子どもの様子から、発達段階に合った質問が自然とできるためです。
お父さんは「このあとどうなると思う?」「主人公の子の気持ちはどうかな?」等、抽象的で複雑な質問をすることが多いそうです。
こういったところから対話が広がり、想像力が育っていきます。
このように、たまに聞くお父さんの読み聞かせは、刺激が多く、いつもより集中力や想像力を働かせることや、コミュニケーション能力が高くなるとの結果がでています。
お父さんが読み聞かせをした方が語彙が増えるとも言われています。休みの日や週末などの絵本の読み聞かせはお父さんが行うといいでしょう。
時間をとって会話をする。
お父さんとゆっくり会話することは、子どもの学力を伸ばすことに繋がる研究がでています。
役割的に、女性(母親)の方が現実的な話をする傾向にあるからだと考えます。
子どもと将来の夢を話す時、例えば、子どもが「俳優になりたい!」と言ったとします。
母親の多くは「人気俳優になれるのは、一握りだし、成功しない確率が高いから、なれなかった時の別の道として、大学には進学してほしい」と考えます。
父親は「やれるだけやってみろ!!それも勉強だ!」のようなことを言うことが多いのではないでしょうか。
どちらの考えが正しいかは問題ではなくて、様々な視点や思考の違った人と深く話すことは、子どもの思考判断の経路を作る上でも重要な要素になるのではないかと、個人的には思います。
我が家でも、例えば、長男が保育園での出来事を話してくれて、お友達と喧嘩したという話だとして、子どもの言い分を聞いても、お友達のことは悪く言ってはいけないと思い、
母親である私は「〇〇君は、こう思ってやったんじゃない?悪気があったわけではないんじゃないかな!?」と、お友達をかばうような返答をしてしまいます。
父親である夫は「〇〇って言い返してやれば良かったのに!」と、お友達のことはそこまで悪くは言わないですが、子どもをかばうようなことを言います。
これもどちらが良い・悪いではなく、一つの出来事でも、いろいろな見方があり、人には全員、気持ちがあり、感じ方・捉え方は違うということを学ぶことになります。
休みの日のご飯のときや、寝る前など、ゆっくり話せるタイミング、リラックスしているタイミングを見計らって、楽しくたくさん話しましょう。
たくさん一緒に遊ぶ
お父さんとしかできない遊びはたくさんあります。
我が家で言うと、野球のキャッチボール・自転車などの外遊び、レゴ、戦いごっこ、遊び全般は父と楽しんでいます。
お母さんは、家事に追われていることや、後の段取り等を考えていることも多いです。父親の方が遊びにとことん付き合えている印象です。
また、お父さんの方がダイナミックに遊びができます。お母さんは「片付けが大変そう」とか「今、ここで疲れると昼寝して、夜寝れるかな!?」と、ついつい、いらんこを考えてしまい、遊んでいても歯止めをかけてしまいがちです。
お父さんは、いい意味で、後のことは考えず、「今」子どもと楽しく遊ぶことを考えてくれるため、子どもも思いっきり楽しく遊べます。
我が家の5歳の長男は、遊ぶときは必ずお父さんを呼びます。ここ2年ほど、遊びの時、私(母親)が呼ばれたことはありません(笑)
このような面からも、生きる力の土台となる愛着形成が作られるのではないかと、考えています。
夫婦仲の良さ、お母さんとお父さんの歩み寄る姿勢
お母さんとお父さんの関係が良好だと、子どもの心は安定します。
子どもの心が安定すると、何事にも前向きに挑戦できるようになります。家庭の居心地の良さは、子どもの発達や成長に直結しています。
また、男性と女性では脳の作りが違うため、成人した男女が一緒に仲良く暮らそうとなると、お互いの気遣い、思いやり、などの歩み寄りが必要不可欠になります。
わざわざ子どもに伝えなくても、お父さんとお母さんが歩み寄り、仲良くする姿を見て、子どもも人との接し方を学んでいきます。
子どもの恋愛観や結婚観にも影響するそうです。
ちなみにお母さんは、お父さんがいないところで、子どもの前でお父さんを褒めるといいそうです。
お父さんだけ育児に参加すればいいの!?シングルマザーでは無理なの!?
ここまで読んで頂いてお分かりの通り、「お父さんの子育てに参加することによって、とても素晴らしい効果がありますよ!」というのは、普段、お母さんがきっちり子どものお世話・しつけをし、子どもの性格や発達段階を把握しているからこそ、お父さんの関りが生きてくるのです。
お父さんだけ育児をし、お母さんは全く育児をしないのは、これまた良くないのです。
お母さんとお父さん、二人が存分に子どもに愛情を与えることが重要なのです。
だからといって、シングルマザーは不利なのか!?ということはなく、倫理観のある男性が接する環境があれば問題ありません。
例えば、親戚の男性や、保育園や学校の男の先生でもいいのです。
まとめ
お父さんの育児の参加効果はすごいですね!
では、お父さんが育児に参加できるようになるには、どのような関わりをすればいいのか、後日、まとめていきたいと思います。
参考になれば嬉しいです!